2026/10/20
職場での無理をやめるには?自分に合った行動パターンを見つける練習
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職場や人付き合いの中で、「いつも自分ばかりが周りに気を遣って疲れてしまう」「本当は意見を言いたいのに、黙り込んでしまう」と悩んだことはありませんか?
沖縄県那覇市にある「リワーク&カウンセリングステーション ココロおき楽」では、復職や再就職を目指す方に向けて、こころと体の調子を整えるさまざまなプログラムを行っています。今回は、先日開催された「週に1度の心理講座」で共有された、対人関係を無理なく長く続けるためのヒントをご紹介します。
1. 人と関わると、なぜか疲れてしまう
職場や集団の中にいるとき、こんな行動をとってしまいがちではありませんか?
- 場が静かになると気まずくて、無理に場を取り仕切ったり、明るく振る舞ってしまう
- 相手の顔色ばかり気にして、自分の意見や「できない」という本音を言えない
- 頼まれた仕事や役割を断れず、キャパシティを超えて引き受けてしまう
- 本当は疲れているのに、「平気です」と笑顔を作ってしまう
このような振る舞いを続けていると、家に帰った瞬間にどっと疲れが出たり、ある日突然、エネルギーが切れて動けなくなったりしてしまいます。復職や就職を目指す上でも、「また同じように無理をして倒れてしまうのではないか」と不安になる方は少なくありません。
2. なぜ起こるのか:良い関係を築きたいという思いの裏返し
なぜ、自分の気持ちや体調を犠牲にしてまで、無理な行動をとってしまうのでしょうか。
その根本には、「人と気持ちよく関係を築きたい」「周りに迷惑をかけたくない」「チームの一員として役に立ちたい」という、とても真面目で優しい思いがあります。
しかし、その思いが強すぎるあまり、いつの間にか「自分が我慢すればうまくいく」「自分が仕切らなければ場が崩れてしまう」といった極端な役割を自分に課してしまうことがあります。つまり、悪気があるわけではなく、相手を思いやる気持ちがあるからこそ、自分の体調や本音とは裏腹の行動パターンに縛られてしまうのです。
3. 目指すのは「持続可能な関係性」
ココロおき楽で行われた心理講座の中で、心理師から「就労や対人関係の持続可能性を大切にしよう」という提案がありました。
持続可能性とは、無理なく長く続けられるということです。たとえ一時的に周りとうまくやれたとしても、自分のエネルギーをすり減らし、最終的に体調を崩して仕事を休むことになってしまっては、関係を長く保つことは難しくなります。
復職や長く働き続けるために本当に大切なのは、「100点満点の完璧な振る舞い」をすることではありません。「今の自分の体力や気持ちのペースを守りながら、相手とほどよい距離感で付き合うこと」です。そのために、これまでとは違う「新しい行動パターン」を安全な場所で試してみることが効果的です。
4. いつもと違う「新しい行動」を試してみる
ココロおき楽では、オフィスに見立てた模擬的な職場の環境で、グループワークを行っています。講座の中では、このグループワークを活用して、普段とは違う行動をとる練習をしてみようというお話がありました。
具体的には、次のような小さな試みからスタートします。
いつも場を仕切ってしまう人の場合
- あえて最初の数分間は発言せず、聞き役に回ってみる
- 「誰か意見はありますか?」と場を回すのを、他のメンバーに任せてみる
- 沈黙が訪れても、無理に埋めようとせず、そのまま待ってみる
意見を言うのが苦手な人の場合
- 長い意見を言おうとせず、「そうですね」「なるほど」と短い相槌から入る
- 他の人の意見に対して「私も同じ意見です」と一言だけ添えてみる
- 分からないことがあったときに「もう一度教えてもらえますか?」と質問してみる
今までやったことがない行動をとるのは、とても勇気がいることです。しかし、リワークのような練習の場であれば、失敗しても誰にも迷惑はかかりません。「仕切らなくても場は回るんだ」「一言意見を言っても否定されなかった」という小さな安心感を積み重ねていくことができます。
5. 日常や職場でできる工夫
普段の生活やこれからの職場でも、無理のない関係を保つために実践できる工夫を2つご紹介します。
自分の「疲労サイン」に気づく
「息が浅くなっている」「肩に力が入っている」「笑顔が引きつっている」など、無理をしているときは体に何らかのサインが現れます。「今、少し背伸びをしているな」と気づいたら、深呼吸をしたり、席を立ってお茶を飲んだりして、気持ちを一度リセットしましょう。
「3割の力」で関わる練習をする
人と関わるとき、常に100%の全力で対応しようとすると疲れてしまいます。「今日は7割くらい聞いていれば十分」「相槌を打つだけで合格」と、自分へのハードルを少し下げてみることも、持続可能な対人関係を作る大切な工夫です。
6. まとめ
人と良い関係を築きたいと願うことは、とても素晴らしいことです。だからこそ、自分の体調や気持ちを置き去りにしない、無理のない関わり方を見つけていくことが大切になります。
これまでの行動パターンを変えるには少し時間がかかりますが、安全な練習環境の中で少しずつ試していくことで、「頑張りすぎなくても大丈夫」という感覚が身についていきます。那覇市のココロおき楽では、一人ひとりが自分らしいペースで働き続けられるよう、心理講座やグループワークを通して丁寧にお手伝いをしています。焦らず、一歩ずつ新しい自分を試してみませんか。
